「垂直上昇」より「水平移動」でスキルの価値を維持する

今日のテレビ東京の番組「未来世紀ジパング」で、50~60代の日本人技術者が中国で求められているという特集をやっていました。中国では製造業の中小企業の競争が激しく、品質を上げて競争に勝ち残るために、生産工場で厳しく指導できる日本の「ものづくり職人」がほしいということでした。日本では、そうしたスキルを持つ人の需要が下がりつつある一方、中国では日本を上回る高待遇を示す企業もあり、技術者側にとっても悪い話ではありません。

これは、「持てるスキルは同じでも、それが価値になる『場所』と、そうでない『場所』がある」ということのいい例だと思いました。「オズボーンのチェックリスト」や「SCAMPER」など、アイデア棚卸しツールでも「変える」ことの有用性がうたわれていますが、ここでは「場所」を変えることによって、スキルの価値の維持が可能になるというわけです(もっとも、中国で働くことには、日本で働く以上のリスクも存在するわけですが、そのことはここでは本旨ではないので、横においておきます)。

ともすると人は、スキルを「上げる」ことに心血を注ぎがちですが、専門性が増せば増すほど、一朝一夕にはレベルアップできません。ならば、今すでにあるスキルを、別の市場、別の顧客に「転用」できないか。そうすることで、陳腐化を防ぐことができないか。そのような視点を持つことも大切ではないかと思います。

今日の「なるほど!ポイント」:

スキルは「上げる」よりも、「ヨコにズラす」ことで陳腐化を防ぎ、価値を維持できる場合もある。

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